2020/05/14 16:31


モイ!

今日はフィンランド人の優しさについて書きますよ。
よくフィンランド人はシャイだと言われたりしていますが、実際そうな気がするところもありますが、
とっても気さくでフレンドリー。
さらっと助けて、さらっと去ったり。
そういうシーンにちょくちょく会います。

一番はこれ、勉強にもなったし、ちょっと自分が恥ずかしいやつ。

ある時のスーパー。
ムムリクの一人行動中。
水が欲しかったのです。ペットボトルの。
しかし海外でよくある、”ガスなしの水”(ただの水)と、”ガス入りの水”。(←ほとんどこっち)
もちろんただの水が欲しかったのです。ガス入りは嫌いで。
(海外の人がこれを好む理由がよくわからない)
が、棚を見るとどっちも一緒においてある。
ラベルはフィンランド語。
どっちがただの水だったかなと考える。
初めてではなく、何年目かのフィンランド。
いつもこれを考える。たいがいは妹任せで買っている。
でも今は一人だから、自分でどっちか選んで買わないと。間違えたくない。
(ちなみにフィンランドは物価が高く、水とて高い。スーパーが一番安い気がする)

相当悩んで、かごに入れた。
そしてその場を離れる。
すると声をかけられた。

知らないお兄さんが寄ってきて、
(ここからは英語でしゃべるお兄さんのムムリク的解釈)

”君が今かごに入れたのはガス入りの水だよ。普通の水が欲しいんだよね? それはガスが入ってる”

きょとんとするムムリクに、さらに説明する。

”これはキャップが〇色でしょ。
(ちょっとうろ覚えだけど、キャップの色で説明された気がする。どっちがどっちの色だったかは覚えてない)
このメーカーは〇色のキャップはガス入りなんだ。
ガスなしはキャップの色が〇色だよ。
だから君が入れたのはガス入り。
わかる?
この水はガスが入っているから、ガスなしが欲しいならキャップの色が〇色のだよ”

と、ない頭でお兄さんが何を言っているのかを考えて、結果、自分は間違えているんだと気づいて、

”オ、オッケー、サンキュー”
と言って再び水売り場に戻る。
行って、キャップの色が〇色の方の水をとる。
そしてレジへ向かいながら振り返る。

あのお兄さんはムムリクが水を買うところを見ていたのかと・・・
けっこう長いことその場にいた。
どっちかわからないなら、振ってみてガス入りならボトルの中でしゅわしゅわ~てなるかな~と思ってさりげなくやってみたり、
(あんまり思いっきりやると、ガス入りだった場合ガスが抜けてしまうと気を使ってみたり、
そういうところを他のお客さんに見られたくないなと気にしてみたり)
でもやってもどっちもしゅわしゅわ~ってならなかったり、
取って戻して取って戻してを繰り返しながら過去のお買い物シーンを思い出してみたり、、、
の結果こっちだと思ってかごに入れたら、すぐに呼び止められたから。

ガスのありなしを振って確かめてみていたのがもろバレだったということか・・・
というのを考えたら、なんて恥ずかしいんだと思います。
が、ムムリクが間違えて買わないように呼び止めて教えてくれるとは、なんて優しいんだフィンランド人!
見知らぬ外国人が水を買い間違えようが、別にその人にはどうでもいいことなのにね。

もちろん、買って開けてみたその水は、プシュッと言わず、ぐびぐびと飲めるガスなしのおいしい水でした。
必要なことを言うだけ言って、さらっと立ち去っていくところもかっこいいね。


ーそして翌年(去年かなw)、
フィンランドへ旅立つときには、”ガスなし”と”ガス入り”のフィンランド語をちゃんとノートに書いていきました。
(それくらい最初からしとけよってことを、恥ずかしい目にあってやっと)

ガスなし → Lahdevesi
ガス入り → Hiilihapollinen

これがわかれば、お水を買うときに迷いませんね。
※余談 
あとで調べたのだけど、フィンランドのお水はきれいで、水道水も飲めるみたいですね。


もういっちょ、さらっと助けてくれた紳士の話。

妹と二人、毎年行くコーヒー屋さんに、いつもとは違うコースから向かう途中、
もう近くまで来た、でもこっちから行くのは初めてだから、ちょっと地図を確認しよう。
と思って止まって地図を出したら、

スイーとチャリンコに乗ったおじさん(いかにも鍛えてます、健康のために乗ってます的な)が通り過ぎる。
と思ったら、だいぶ先で止まり、
”ヘイ!どうしたの?”
と言って戻ってくる。

いや~と言いながら、
(通り過ぎたのに戻ってきたよ)
と心の中で思いつつ、
「コーヒー屋さんに行きたい。カッファロースタリー」
と言い、
(うーん、でももうこの辺なのはわかるし、たぶん自分で普通に行ける)
と思いながら、地図を見せて、ここ、と指さす。
おじさん、
”お~、わかるよわかる、ここね、う~ん・・・”
と考えるそぶりを見せて、
”そこ行って、左かな”
的な感じで教えてくれる。
そしてじゃあねと、颯爽と去っていく。
一応地図も見ながら、そっちへ行ってみると、あった。

自力でもすぐ着けたと思いつつ、通り過ぎたのに帰ってきて道を教えるなんて、なんて紳士とちょっと感動。

ヘルシンキ歩いてると、地図や本広げただけで、どこ行くの?大丈夫?と声をかけられる率が高い。
大丈夫のときは大丈夫って言うけど、ほんとに優しいね、フィンランド人。
(大丈夫って言って大丈夫じゃなかったパターンもあるけどねw)


いけませんね、書いてると字ばっかりでどんどん進んでいく。
とりあえず思い出して、最後に1枚写真を入れるパターンに。
面白味がないですが、ご容赦ください。。

カッファロースタリー⤵